第二回キューブドラフトフィーチャーマッチ
8/23 名古屋の地で行われた第二回キューブドラフト。
今回も豪傑たちが二日間しのぎを削りあい頂点を目指した。その豪傑達の戦い、Day2-2での注目マッチングを紹介したい。
一人目は’’元’’東海王シモカワベアキナリだろう。彼は前回のドラフトにおいて「赤黒リアニメイトアグロ」を作り上げ1-2の戦績を収めている。Day1通算4-2(2-3との諸説あり)とまずまずの成績。今回も一味違うデッキを見せてくれるのか。
対するかとうはこのキューブの作成者。Day1通算2-4とパッとしないものの、Day2-1にてキューブの常識を覆す、「ライブラリーアウトミラクル」を作成。「これは強いと思います」と自信ありげだったが0-3してしまった男だ。
(今回かとうがDay2-1でくみ上げた芸術品、勝ち筋は相手のライブラリーアウトだ)
それでは二人のデッキから見ていこう。
まずはシモカワベ
普段はやせデッキを好むシモカワベ、Day2-2という最後の局面においてゴリゴリのミッドレンジを作成。ナーセットのあたりが少なかったりなぜかタイタンがいたりマナクリがいたりと一見チグハグなようにも見えるが東海王のロジックにより高次の理論へと昇華されているのだろう。期待したい。
対するかとう
かとう 青赤アグロ
やはり目を引くのはキキジキとサヒーリだろう。何をコピーするのかわからないが「この二枚は勝負を’’決めます’’よ」と本人が語ったことから我々では考えつかないようなシナジーがあるに違いない。
Game1
ダイスで勝利したかとうは先手を選択
山札から引いた7枚を見て即キープを宣言。対するしもかわべ、悩むそぶりをみせたがこちらも7枚キープ。
先手のかとうは山から損魂、2ターン目に地揺すりのケンラをキャストするロケットスタート。相手のライフを17にまで落とし込む。一方のしもかわべはショックランドをタップイン、島から根の壁で地上をとめに行く。
しかしかとうの猛攻は止まらない。返しの3ターン目にゴブリンの熟練扇動者をキャスト。相手のライフを15にまで落とし込む。
(かとうは予選においてこいつを出した直後に攻撃に参加させようとした)
なんとかライフゲインが欲しいしもかわべ、根の壁と土地二枚よりクルフィックスをキャスト、トップの森を置きライフは16になる。
これでもう少し耐えることができるかと一息ついたのも束の間。かとうが唱えたのは硫黄の渦!
(強い)
かとうはここまできたら押し込めると判断しフルアタック。しもかわべのライフは残り10。失った戦力はケンラのみ。
ここからの展開は早かった。しもかわべに残されたターン数は多く見積もっても2ターン。その中で硫黄の渦とかとうの地上戦力を制圧しなければならない。もはや一刻の猶予もない。
回答となるカードを悪魔の教示者で探そうとするも彼のデッキに硫黄の渦に触れるカードは入っていなかった。
Game1 かとう Win
Game2
Game1はアグロらしい動きを見せたかとう。Game2は後手ということもあり少しでも強い手札を求めマリガンを1度行う。
ハンドの内容は渋面の溶岩使い、山、赤白キャノピーランド、青赤ミシュラランド、青赤ハイブリッドランド、硫黄の渦、士気溢れる徴収兵。
これをかとうは渋々キープ。バックしたのは士気溢れる徴収兵。
7枚キープしたシモカワベは森、島を置くのみ。かとうも1ターン目は山から溶岩使いを出したが2ターン目は青赤ミシュラランドを置くに留まる。先ほどとはうって変わり遅い展開になるかと思いきや3ターン目、シモカワベはニッサをキャスト!
潜在的な脅威が出てきたかとう。渋面を一刻も早く機能させる必要が出てきた。
定業をキャストし損魂をハンドに加えキャスト。墓地の枚数はまだ1枚だ。
これをみたしもかわべ、サイドインしてきた打ち壊すブロントドンを追加しかとうの地上を完全にシャットアウト。
かとうの手札にはこの状況を打開するカードはない。仕方なく、硫黄の渦を置いてターンを渡す。いまだに墓地の枚数は1枚。溶岩使いは沈黙したままだ。
5ターン目、耕作を使い土地7枚をそろえたシモカワベ、ニッサを変身させ即-2を起動。
このPWを何とかして処理しなければならないかとう。トップしたのは血清の幻視!幻視を使いケンラを引き込み、不要牌を底に送る。
溶岩使いの火力をアシャヤに打ち込み-2カウンターをのせ、ケンラをキャスト。アシャヤにブロック付加を付与しニッサを落としにかかる。
シモカワベはブロントドンで損魂をブロック。損魂を失ったものの、盤面の状態はなんとかイーブンに戻したかとう。
続く6ターン目、シモカワベの手札から出てきたのは墓所のタイタン!
6/6というサイズとゾンビを二匹引き連れて現れた巨人を前に一刻の猶予もなくなる。
かとうは反逆の先導者チャンドラを唱え+で相手のライフを減らしにいくが、残ライフは15とあまりにも遠い。ゾンビの群れをいなすことはできず、Game2、しもかわべが取り返す。
Game3
両者1マリガンからのスタート。かとうは切り札であるサヒーリ、シモカワベは原始のタイタンをボトムに送る。
先手のかとう、島から血清の幻視。シモカワベはケトリアのトライオームをタップイン。2ターン目かとうは時限爆弾である燃え上がる憤怒の祭殿をキャスト。
2ターン目、しもかわべも負けじとロフェロスをキャストするも、これはかとうが3ターン目に厚かましい借り手の出来事でバウンスしテンポを握らせない。
ロフェロスを置いている余裕はないと判断したシモカワベ、墓所のタイタンを一刻も早く着地させるため、耕作で土地を伸ばす。
4ターン目かとうは硫黄の渦とゴブリンの先達をキャスト。一気に蓄積カウンターは4となり。攻撃と渦の熱気によりしもかわべのライフは16にまで落ち込む。
なんとかして地上を止めなければいけないシモカワベはタルモゴイフとニッサをキャスト。
それに対しかとうは溶岩使いを追加しフルアタック。先達はニッサと相打ちとなる。そして6ターン目、墓所のタイタンをキャスト!シモカワベの残りライフは14だ。しもかわべのエンドに借り手を唱えるかとう。
現在の蓄積カウンターは6。
急に早口になるかとう。アップキープ時の蓄積カウンターは7。溶岩使い、借り手、祭殿で12点。そして硫黄の渦による2点--------。ちょうど14点だった。
右手を差し出すシモカワベ。第二回キューブドラフトフィーチャーマッチの勝者がきまった瞬間だった。
Congratulation!かとう!!